本文へスキップ

LYS×LYS to animals.×restart

LYSTAについて・・

すべての動物たちに光と再生を・・これがLYSTAのテーマです。

LYSTAより皆様へ・・

東日本大震災では、私も被災者の一人として、全国各地の方からの手助けと支援を受け、
大変お世話になりました。
すべての支援者様、ボランティア様に、感謝、申し上げます。

福島第一原子力発電所の事故により立ち入り禁止となっている警戒区域においては、
とりのこされた犬猫たちと、第二、第三世代と繁殖した犬猫が生き残っています。
彼らの命がつながっているのは、様々な手段を使い、
各地から給餌に入っているボランティアさんがいるからです。
人災の被害をうけている犬猫たちが、救助され、幸せをつかめるよう、邁進してまいります。
今後ともご支援とご協力を、よろしくお願いいたします。

LYSTA〜episode・・

2009年春
川岸に子猫四匹を発見。
ワンズと暮らしてはいたが、動物を保護した経験はなし、しかも手のかかる子猫、しかも四匹も・・・
保護してどぉする??
迷いがありながらも車に乗せてみた。それでも迷った、子猫と一緒に泣きながら。
川岸より安全そうな公園に放置してこようか、動物病院の敷地に放置してこようか。
・・できなかった。
保護を決意。無事全頭里子にでた。
できるもんだ、と思った。
そりゃそうだ。
私達人間には、権利と自由があり、自分の意思で、話すことも行動することもできるんだから。

2009年夏
保健所から初めて収容動物の引き出しをした
チワワ、小雪。

お腹に医療用でない糸が縫われていた小雪は、PCV11%で生命が危険な状態であった。
悪徳ブリーダーの手による帝王切開の末の遺棄と推測される。
十数回の輸血を繰り返し、茨城や東京の獣医さんにも診ていただいた。
【IMHA・自己免疫介在性貧血】
根治不可能な難病であることがわかった。

2010年秋
ヒト免疫ブログリン製剤〜ガンマガードの点滴をし、PCVが下げ止まり、
正常値の半分の数値を維持し、今に至る。
小雪を保護した後も、保健所からの引き出し里親だしを続けたが、
医療費が限界になり、小雪の治療に専念するようになった。
日本の動物愛護問題、ペットブームの裏側の世界、遺棄、虐待、無責任な繁殖。
知らなかったことを恐ろしく思った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
伝えていくこと。
知ること。
そして、自分にできることを探すこと。
日本では、収容動物の年間殺処分数が、20万とも30万とも言われている。
殺処分の方法は、一部を除くほとんどの自治体が、ガス室での窒息死である。
もがき、苦しみながら、ドリームボックスと言われる殺処分マシーンの中で死んでいく。
その壁を引っ掻きながら。

私は『自分は無力だ』と言うのも、その言葉を聞くのも好きではありません。
本当に無力だろうか?
今一度、考えてほしい。
情報発信、自分が知ったことを伝えていくことはできませんか?
半年に一度、一年に一度でもかまわないんです
信頼のおける愛護団体や個人活動家のサポートとして、
物資の提供やシェルターボランティアをすることはできませんか?
一時預かりや里親にならずとも、知ることから逃げさえしなければ、
きっとできることがあるはずです。

少しずつの力が集まり、ひとつの命をつなぐことにつながっていきます。
少しずつの力がなければ、消えてしまう命があるんです。
知れば知るほど、見たくない光景、知りたくない惨状がそこにあるかと思う。
でも、どうか、知ることから逃げないでほしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2011.3.11 14:46
東日本大震災発生
マク゛ニチュート゛9.0
 

膝の震えが数時間続いた。
仕事にでかける数分前だった。
大津波警報発令
テレビでは、自分が住む沿岸部一帯が赤色で点滅していた。
尋常じゃない揺れ、警報、海岸から約500mにある自宅、津波にのまれると思った。
ピアノも倒れた自宅から、うちのワンズを車に乗せて両親と合流し、避難所の車中で一夜を過ごした。

ラジオでは、沿岸にある親戚の自宅地区が津波の後の火事で大惨事になっていることを知った。
ただ静かに、声もださずに涙が溢れでていたのを覚えている。
 

翌日自宅へ戻ってみると、津波が自宅に到達した形跡はなかった。
海岸と平行に並んでいる、川と二列の防風林に守られたのだ。
自宅にあった煎餅や防寒具をありったけ持って避難所に戻ると、続々とバスが入ってきていた。
集団で避難してくる人々、原発周辺に住む方たちだった。
避難所は出身校だったこともあり、身体は避難者たちの誘導に動いていた。
バックひとつ、お財布ひとつ、一人ぼっちで右往左往しているおばあちゃん。
膝かけやお煎餅を、お年寄り中心に渡してまわった。

ガソリンがない
水がない
食料がない

三日後だったろうか
スーパーが営業を再開。
駐車場を埋めつくすほどのヒトの行列。
走った先は、ペットコーナー、総合栄養食は全て売り切れ、ジャーキーの大袋を大量購入し、
避難所の外で過ごしていたワンチャンの飼い主さんたちに配ってまわった。

眠れない日が一週間程続いた。

第一原発の水素爆発で、いわきから離れるヒトが多くなった。
ガソリンがないのでタクシーでの移動、すれ違うのは自衛隊の車ばかり、開いているお店もない、
もう二度と体験することはないだろう、異様な街の雰囲気だった。

その後、祖母と、母と、ワンズと、茨城の親戚のお宅でお世話になった。
小雪の薬が切れてしまうことが心配だったが、以前からの協力者様、
こゆたん応援団の方が尽力して下さり、薬を送っていただけた。
感謝。。。
親戚のお宅で約二週間を過ごし、いわきの自宅に戻った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわきに戻り、翌日からボランティアを始めた。
行政の支援物資の仕分け作業
ヒトがいなくなった港に住み着いていた猫の給餌とTNR
被災動物シェルターでのお手伝い
※TNR
捕獲、避妊虚勢手術の施行、元居た場所に戻す、殖やさないための活動。
   

全国各地から、たくさんのボランティアさんに出会った。
地元にいれば、当たり前に過ごせる日常生活を犠牲にして、
被災地救援復興のために活動してくれている。
自分が逆の立場だったら、そんなふうに動けるだろうか?
ボランティアさんたちの行動力と、支援物資に書かれていたメッセージに励まされた。
地元の20代30代の人間が、頑張らなアカン!と思うんだ!

四月の終わり
常磐線特急列車、上野いわき間再開と共に、私の仕事が再開した。
ボランティアのほうでは、まだまだマンパワーが必要と感じていたため、
会社に我が儘を言って勤務日数を減らしていただいた。
それでも私は・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時間が足りない。

本格的な寒さを迎える前に、一頭でも多く
遠くから、数時間かけて給餌とレスキューに入る方達。
私は、こんなに近い、動きやすい場所にいるのに。
それから、ちょっとその環境では過ごさせられないわ…、と思う子たちもいたりして。
震災前、月約150だった勤務時間を、100くらいに減らしていただいていたが、
それでも今しかできないこと、今守りたい命があって
私には時間が足りなかった。

千年に一度と言われる大震災
生き残って、不憫な過酷な生活を強いられている動物たちは、天災ではなく人災の被害者だ。
その命をサポートするために、一人くらい仕事を辞めちゃう人間がいたってかまわないだろう。
人間がしでかしたことだ、人間がなんとかしないと。
彼等のために私ができることはなんでもやる、後悔するなんて、まっぴらごめんだ。

約七年勤めた職場を、辞める決意をした。
これまでの人生、窮地のときも、右か左か、全部自分で決めてきた、後悔したことは何一つない。
だから大丈夫、自分で決心したことだから後悔なんてしない。
本日、最後の乗務でございます。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後の乗務を無事に終えました。
いろいろあったけど、退職する今となっては、すべて充実した時間だったと感じます。
来春、常磐線特急は新型車両にかわるので、スーパーひたちに乗るのは、
今日が最後になるのかもしれませんね。
鉄子さんじゃないけど、ちょっと感慨深いものがあります。
楽しかった^^*

今後、私は、個人での活動から、団体として活動してまいります。


【LYSTA〜動物たちに光と再生を。】
Lys to animals.
LYS=デンマーク語で「光」
英語の、restartの読みとかけて
『リスタ』です。

いい名前でしょ。
私が考えたんじゃないけど(笑)
ボランティアで知り合った方が考えてくれました。

気持ち新たに☆☆☆
明日は早速、ボランティアさんと、お世話になった職場の方達にご協力いただいて、
物資の保管場所と、犬小屋風パドックを一つ作ってみます。

活動目的や今後の活動予定は、もう少し設備を整えてからご報告させていただきます。
【LYSTA〜動物たちに光と再生を。】
よろしくお願いいたします 。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<お詫び>
上記のLYSTA〜episodeは2011年10月27日〜29日にかけて、
当初ブログにアップした記事からの転載となるため、読み難い箇所があることをご了承ください。

LYSTA

LYSTA スズキリエ

MAIL:lystoanimals2011@gmail.com
・不要になった犬猫の引取りは行っておりません
・毎日限られた人数で作業しているため
 恐れ入りますが目的のない施設見学や
 突然の来訪はお断りさせていただいております